COLUMN

小規模オフィスのデザイン 4つのポイントと流れ

小規模でもオフィスのデザインにこだわる企業が増えてきています。小規模なオフィスだからといって、単にデスクやテーブル・イスを配置すればいいわけではありません。

小規模オフィスだからこそ、デザインにこだわった、おしゃれで機能的なオフィスを実現することが可能なのです。

小規模オフィスのデザインのポイントや、オフィスデザインの流れをご紹介します。

まずは、オフィスの「コンセプト」を決める

オフィスの規模に関わらず、オフィスのデザインに欠かせないのが「オフィスのコンセプトを決める」ということです。

コンセプトがなかったり、曖昧だったりすると、統一感のないオフィスになってしまい、自社オフィスのメリットを最大限に活かすことができなくなってしまいます。

オフィスのコンセプトがしっかりと決まっていることによって、レイアウトを決めたり、家具を選んだりする際の指針になります。そのため、オフィスのコンセプトはしっかりと設定しましょう。

たとえば、

・コンセプトを「自然を活かしたぬくもりのあるオフィス」として、<環境問題に積極的に取り組んでいく姿勢を見せる>という企業テーマを表現する。

・コンセプトを「コーポレートカラーを活かした明るい開放感のあるオフィス」として、<社外・社内の人へのクリーンなイメージをアピールする>という目的を果たす。

というようなコンセプトがあります。

自社の企業理念やミッション、目指す働き方などをもとに、どんなオフィスのコンセプトが良いかを考えましょう。

オフィスデザインの4つのポイント

小規模オフィスのデザインに必要なポイントは4つあります。ポイントをしっかりとおさえることで、小規模でもおしゃれで効率的なオフィスをつくることができます。

また、オフィスデザインの目的は見栄えだけではありません。働く人にとって快適な環境を整えることもオフィスデザインの目的のひとつです。ポイントをおさえて快適なオフィスを目指しましょう。

1.必要なスペースの検討

小規模オフィスでは面積が限られているため、いろいろなスペースを設置することは難しくなります。

そのため、自社に必要なスペースは何かを絞り込まなくてはなりません。また、各スペースの重要度や設置の優先度によって、割り当てる面積の割合を考える必要があります。

まずは、どんなスペースが必要なのかを洗い出しましょう。そして、そのスペースの設置の重要性や使用頻度を考え、必要なスペースを決めましょう。

小規模オフィスの場合は、執務スペース、会議・応接スペース、休憩スペースなど、最低限のスペースがあれば良いと思います。

2.空間を広く見せる工夫

小規模なオフィスでは、圧迫感が出ないように、広々とした印象を与えられるような、空間を広く見せる工夫をすると良いでしょう。

空間を広く見せるための工夫には、背の高い間仕切や収納家具をできるだけ使用しない、明るいカラーの家具や什器を設置するなどがあります。

面積は狭くても、デザインの工夫次第で、オフィス空間を広々と見せることはできます。

3.全体の統一感

オフィス全体の統一感を意識しましょう。

オフィスのデザインを考える際には、決めたコンセプトに合っているかを意識する必要があります。オフィスのコンセプトに合ったデザインをすることで、統一感のあるオフィスをつくることができます。

全体の統一感を意識せずにデザインを進めてしまうと、せっかく良質なオフィス家具やパーティションを使用しても、統一感やまとまりがなく、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。

そのためには、しっかりとオフィスのコンセプトを決めることが大切です。

4.働く人にとって快適な環境

小規模オフィスだからこそ、働く人にとって快適な環境であるかはとても重要です。

いくら見栄えがキレイでも、働く人にとって使い勝手が悪かったり、不便な環境になってしまっては良いオフィスとは言えません。実際にオフィスを利用する人にとって、快適なオフィスかを常に考えましょう。

オフィスデザインの流れ

小規模オフィスのデザインを行う際には、適切な流れで効率良く行いましょう。

必要なスペースを決定する

自社に必要なスペースの洗い出しを行いましょう。従業員へのヒアリングをするなど、実際にオフィスで働く人の意見を吸い上げることで、働きやすい快適な環境に近づけることが重要です。

そのうえで、自社で必要なスペースを選定し、それぞれのスペースがどの程度の広さが必要なのかを決定しましょう。

各スペースの役割を明確にする

必要なスペースを決定する際に、どんな役割でそのスペースを設置するかを考えるようにしましょう。

ミーティングのためのスペースが違う用途で使われていたり、休憩のためのスペースが全く活用されていなかったり、本来設置した目的とは違う使われ方をしてしまうことも多いものです。

本来の用途で使いたい人が使えなくなってしまっては、そのスペースを設置した意味がありません。各スペースの役割を明確にし、設置後の検証も必要です。

ゾーニングを検討する

ゾーニングとは、オフィス全体に対して各スペースをどこに配置をするかを決めることです。まずは各スペースの配置に関して、必要な要件をまとめましょう。

たとえば

  • エントランスから応接室・会議室まで直接アクセスできる
  • 執務スペースから会議室に入ることができる
  • 会議室とリフレッシュスペースは離れた場所に配置する

などの要件をまとめます。この要件に沿って、各スペースをどこに配置するかを決めます。

ここでもコンセプトを意識し、優先順位を決めたうえで、要件を満たしたゾーニングを行いましょう。

オフィス家具を選定する

オフィス家具にはさまざまなメーカーや種類があります。働く人にとって使いやすいオフィス家具を選定することが重要です。

また、オフィスのコンセプトにあった統一感のあるオフィス家具を選定することや、空間を広く見せることを意識したオフィス家具を選びましょう。

自社でオフィスを構えるメリット

少人数で運営している小規模企業にとって、固定費となるオフィスの賃料はできるだけ抑えたい費用になります。

近年ではシェアオフィスやレンタルオフィスなど、自社でオフィスを構えなくでも業務が行える環境が整っています。またテレワークの推進や働き方の多様化によって、コワーキングスペースを利用したり、自社オフィスを縮小しサテライトオフィスを設けるなどの動きも活発です。

しかし、シェアオフィスやレンタルオフィスでは自由度が低く、使い勝手も良くない場合が多いため、自社でオフィスを構えるということは企業運営にあたり、とても重要になります。

オフィスのカスタマイズが可能

賃貸オフィスでも、オフィス内の壁や床は貼り替えるなどして、カスタマイズすることが可能です。内装材やオフィス家具・什器など、自社のこだわりを持ってオフィスをつくることができます。

たとえば、コーポレートカラーを取り入れた自社独自のオフィスをつくったり、経営理念を掲げることで従業員への理念の浸透や、方向性を示すことができたり、来客の方への企業アピールにもなります。

レイアウトが柔軟に行える

オフィスのレイアウトは、業務の効率の向上や従業員の満足度アップにもつながります。

自社の従業員の働き方に合わせて、必要なスペースを設けることができます。

たとえば、フリースペースをつくってコミュニケーションの促進を図ったり、リフレッシュスペースを設置して従業員の満足度を上げて、さらに業務効率アップにつなげるなど、目的に合わせたレイアウトが可能になります。

従業員の満足度アップ

自社でオフィスを構えるにはオフィス賃料がかかったり固定費が増えます。

しかし、自由度の低いレンタルオフィスなどに比べ、自社オフィスでは従業員の働きやすさを考えた快適なオフィスにすることで、満足度アップにつながり、さらには業務効率の向上にもつながる可能性があります。

小規模オフィスでは広さに限りがありますので、多様なスペースを設けることが難しい場合もありますが、必要最低限のスペースを設けることで、快適なオフィスを実現できます。

また、工夫次第でさまざまな用途のスペースをつくることが可能です。

自社オフィスは、賃料・光熱費の発生やインフラ環境の整備、手間やお金がかかる部分も多いですが、その分大きなメリットがある、といえるでしょう。

まとめ

小規模オフィスのデザインは、まずは自社オフィスのコンセプトを決めることから始まります。どのようなオフィスにしたいかを考え、全従業員にオフィスのコンセプトを説明し共有することも大切です。

オフィスデザインを行う際には、ポイントをしっかりとおさえて、適切な流れに沿って行いましょう。

オフィスデザインを通して、働きやすい快適なオフィス空間をつくりましょう。

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